カメラの知識

【わかりやすく解説】一眼カメラのセンサーサイズって何?どう違うの?

2020年7月20日

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こんにちは、マウリスです。

 

一眼カメラ歴5年、Instagramに一眼レフやミラーレス一眼で撮った写真を130件投稿しています。

 

みなさん一眼レフやミラーレス一眼を買おうと思ってネットやお店で調べたとき、機種の説明で『フルサイズ』『APS-C』という言葉を目にしたことがありませんか?

この『フルサイズ』『APS-C』というのは、デジタルカメラに搭載されているイメージセンサーの種類や大きさを示したセンサーサイズというものなんです。

 

実はこのセンサーサイズが画質やボケ具合、ボディの大きさなどの違いに大きく影響を与えていて、カメラ選びにはけっこう重要なんです。

せっかく買うんだからカメラ選びを成功させたいですよね!

 

「じゃあセンサーサイズにはどんな種類があるの?」

「どのセンサーサイズを選べばいいの?」

 

この記事ではそういった疑問について解説していきます。

 

本記事の内容 

1.イメージセンサーはレンズから入った光を電気信号に変換して画像にするパーツ

2.デジタル一眼カメラのセンサーサイズは大きく分けて3種類ある

3.センサーサイズの違いで変わること

 

イメージセンサーとは

イメージセンサー

そもそもイメージセンサーとは何なのでしょうか?

「言葉は知っているけれど具体的にどんな役割をするものかよくわからない・・・」 そんな初心者の方のために簡単にイメージセンサーを説明すると

レンズから入ってきた光を電気信号に変換する部品です。

 

想像しやすく例えると、昔のフィルムカメラでいうフィルムにあたる部分です。

 

イメージセンサーのサイズ・種類

センサーサイズ

センサーサイズの比較

デジタル一眼レフ,ミラーレス一眼カメラの代表的なイメージセンサーはおもに3つです。

(1)フルサイズ

(2)APS-C

(3)マイクロフォーサーズ

 

ほかにもまだイメージセンサーの種類はありますが、今回は一般的にデジタル一眼カメラに使われているこの3つについて解説していきます。

 

フルサイズ(36.0mm×24.0mm)

フルサイズ

一般的な一眼カメラの中で最大のセンサーサイズです。

フィルムカメラで使われていた35mmフィルムの大きさを基準として『フルサイズ』といいます。

比較的中・上位機種のカメラに搭載されることが多く、ボディやレンズの価格はやや高めです。

 

APS-C(約23.5mm×15.6mm)

APS-Cセンサーカメラ

フルサイズよりも小さくマイクロフォーサーズよりも大きいイメージセンサーで、エントリー~中位機種に使われることが多いです。

デジタル一眼の中でも最も多くのモデルに搭載されているサイズです。

性能・価格の面からも最もバランスの取れたセンサーサイズと言えます。

 

マイクロフォーサーズ(約17.3mm×13mm)

今回ご紹介するイメージセンサーの中でもっとも小さいイメージセンサーです。

オリンパスとパナソニックのミラーレス一眼に搭載されています。

 

センサーサイズで何が変わるの?

考えているポーズ

では、センサーサイズが違うことによってカメラやレンズそのものや、撮れる写真にどのような影響があるのかをご説明していきます。

 

 

画角が変わる

広角の風景写真

画角とは写真を写せる範囲のことです。

同じ焦点距離のレンズを使ったとき、センサーサイズが小さくなるにつれて写真を写せる範囲が狭くなりますが、より被写体を大きく映すことができます。

逆に、センサーサイズが大きいほど写真を移せる範囲が広くなります。

 

センサーサイズと画角の倍率の関係を表にまとめると下の表のようになります。

 

センサーサイズ 画角の倍率
フルサイズ 1倍
APS-C 1.5倍(キヤノンは1.6倍)相当
マイクロフォーサーズ 2倍相当

 

パッとイメージしにくいと思うので、ためしに焦点距離50mmのレンズをフルサイズ,APS-C,マイクロフォーサーズそれぞれに付けたときの画角を比較してみましょう。

センサーサイズ レンズ焦点距離 画角の倍率 相当画角
フルサイズ 50mm 1倍 50mm
APS-C 50mm 1.5倍 75mm
マイクロフォーサーズ 50mm 2倍 100mm

フルサイズで標準レンズと呼ばれる50mmレンズが、マイクロフォーサーズでは100mmの中望遠レンズ相当の画角になることがわかりますね。

 

ちなみに、このようにフルサイズを基準としたイメージセンサーの相当画角の求めるやり方を35mm版換算といいます。

 

画質が変わる(階調、暗所性能)

空とビルの夜景

センサーの画素数が同じとき、センサーサイズが大きいほど1画素あたりの面積が大きいため、1画素で取り込める光の量が多くなります。

1画素で取り込める光の量が多いほど、階調、いわゆる色のグラデーションが豊かな写真を撮ることができます。

また1画素で取り込める光の量が多いので、センサーサイズが大きいほど暗い場所で撮影した時もノイズを抑えて細部まで美しく表現された写真を撮ることができます。

 

つまり、階調豊かで暗い場所でもきれいな写真を撮ることが できるセンサーサイズの順番は

フルサイズ > APS-C > マイクロフォーサーズ

となり、センサーサイズが大きいほど画質のいい写真を撮ることができます。

 

ボケる量が変わる

玉ボケが美しい草

センサーサイズが大きいと光を取り込める量が多くなるので、ボケる量がより大きくなります。

 

同じ焦点距離・画角の写真を撮るとき、よりボケ量の大きいセンサーサイズの順番は

フルサイズ > APS-C > マイクロフォーサーズ

となり、センサーサイズが大きいほどよりボケ量の大きい写真を撮ることができます。

 

ボディ・レンズの大きさが変わる

とても大きなレンズを使うカメラマン

センサーサイズが大きくなると、そのイメージセンサーの大きさに応じてボディもレンズも大きくなりがちです。

最近ではフルサイズでもコンパクトなサイズながらも高性能・高画質なボディ・レンズが出てきはじめましたが、それもまだごく一部であり、全体的にはセンサーサイズが大きいほどサイズが大きい傾向にあります。

 

ボディやレンズの大きさ・重量が大きいセンサーサイズの順番は

フルサイズ > APS-C > マイクロフォーサーズ

となり、センサーサイズが大きいほどボディやレンズの大きさ・重量が大きく重くなります。

 

フルサイズに対して、APS-Cやマイクロフォーサーズはセンサーサイズの小ささを生かして軽量・コンパクトにカメラ・レンズシステムを組むことができます。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

センサーサイズによって、撮れる写真やボディの大きさに違いが表れることがわかりましたね。

 

最後にセンサーサイズごとの比較表をまとめてみました。

種類 フルサイズ APS-C マイクロフォーサーズ
センサーの大きさ 大きい 中くらい 小さい
画角の倍率 1倍 1.5倍(1.6倍) 2倍
画質
階調
暗所性能
ボケる量
ボディ・レンズのサイズ 大型 中~小型 小型
ボディの値段(目安) 約10万円~ 約5万円~ 約5万円~
特徴 高画質で高感度に強い
ボケを生かした撮影など、より本格的な写真撮影を楽しめる
画質とボディの大きさのバランスが良い
価格もリーズナブルなものから揃えられる
最も小型・軽量
望遠撮影がしやすい

 

やはりフルサイズが画質やボケ味などの描写表現の面からだと有利ですし、持ち出しやすさから見ると軽量・小型のAPS-C,マイクロフォーサーズが有利です。

また画角に関してもセンサーサイズが小さいほど望遠撮影システムをコンパクトに構築することが出来ます。

 

センサーサイズを選ぶ際にはどのような被写体、どのようなシチュエーションで撮りたいのかをよくイメージするとどのセンサーサイズにメリットが多いのかが見えてくると思います。

この記事を参考にしながら自分が求める性能・特徴なのかを考えてみてください。

 

読者のみなさんのカメラ選びにこの記事が役立てば嬉しいです。

ここまで読んでくださりありがとうございました。

 

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